- 制御システムの構成
- 装置全体の運転状況を監視する
- 運転制御計算機システム
- 実験運転を円滑に行う
- 放電を手順通りに実施する
- 放電を制御する
- 放電制御計算機システム
- 電磁気データ収集計算機システム
- 高精度長時間デジタル積分器
- プラズマを制御する
- 平衡制御計算機システム
- 加熱・粒子供給制御計算機システム
- プラズマ断面位置形状実時間可視化システム
- プラントを保護する
- 保護操作
- 実験データを保存する
実験データを保存する
JT-60のデータは、実験が終了すると放電番号と共に一カ所に収集される。放電番号で識別される数多くのファイルは、多数の計測点データの集合から成っている。実験は1日約40放電(ショット)行われるため、既に膨大なデータが保存されている。これらのデータは、いわばJT-60の生産物である。
JT-60の実験運転の進捗に伴い、これらのデータは単調増加していく。これらを一つ一つ適正に管理・保存し、ファイルの使用状況の把握やデータ修正など、運用を管理する作業が簡単確実に出来なければならない。また、実験結果を素早く解析するためには、これら大量のデータの中から任意のデータを効率よく取り出すインターフェイスが必要となる。これら実験データそのもの、データの運用管理機能、インターフェイス機能を総称して実験データベースと呼んでいる。
実験データベースのハードウェア構成は、各装置・機器等から収集されたデータをデータベースの形に変換する「全系データベース創成サーバ」とデータベースを管理・格納する「JT-60実験データベースサーバ」、並びにデータベースを利用して各種解析計算を行う「解析サーバ」等が、高速光通信ネットワークにて接続されている。下図はその概念的構成を示す。
実験データベースを利用するユーザは、予め用意された実験データベース取得用プログラムを使用し、解析サーバーやワークステーションから簡単にデータ取得が出来る。